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ICLに関する疑問についてQ&A形式でまとめました。ICLを検討している方は参考にしてみてください。
ICLのレンズ素材はソフトコンタクトのような柔らかく水分を含んでいる特殊な合材です。コラマーと呼ばれ、無色透明な紫外線もカットしてくれます。これまでの使用者の中にはプロスポーツ選手の方もいました。目をぶつけてしまった場合にも目の中でレンズが破損したことはありません。
基本的にICLに適した年齢は21~50歳頃とされています。しかし、老視対策も考慮した度数でも可能な場合には50~55歳まで適応できることもあります。
多くの場合にはICLの手術を行った翌日に回復します。しかし、視力がしっかりと安定するのには1週間ほどの期間が必要となることもあります。
ICLの手術は、公的医療保険の対象にはなりません。しかし民間保険であれば、給付条件によっては対象になることもあります。そのため、加入している保険会社に「有水晶体眼内レンズ挿入手術」も対象になるのかを確認しておくことが大切です。
ハロー・グレアと呼ばれる夜間に光っているものを見ると滲んで見えたりまぶしく感じてしまったりする症状が現れる可能性があります。多くの場合、数か月でこのような状態は感じなくなってきます。
また、乱視用のレンズの場合にはレンズが安定するまでに約1週間かかることがあり、その場合にはレンズが回転してしまうこともあります。
そのほかの合併症には眼圧の上昇や白内障などが起きるリスクなどがあります。詳しい説明は担当医から聞いてみることも大切です。
虹彩と呼ばれる色のついた部分の後ろに挿入するため、外から見えないようになっています。
ICLでは、近視や乱視といった屈折に関する矯正を行えますが、老眼の治療ではありません。そのため、老眼には対応できない治療法となっています。40歳頃から老眼が出てくる可能性は出てきます。年齢的にはICLの適正年齢ですがICLによる屈折の矯正と老眼は別のものなので、ICLではなく近用眼鏡や老眼鏡などを状況に合わせて利用しましょう。
ICLの手術を受ける際には、目の形や状態・生活習慣・全身疾患などを総合的に考え、治療が可能かどうかを専門医が判断します。現在コンタクトレンズを利用している場合、一定期間は装着を中止してもらう必要があります。また、妊娠中や授乳中には視力が不安定になることもあるので近視矯正手術を行うことはできないので注意が必要です。