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近視・強度近視(極度近視)

レーシックに代わる視力矯正法として注目されているICL治療。遠くのものが見えにくいという近視に対してどのような効果があるのでしょうか。メリットやデメリット、気になる費用面についてみてみましょう。

ICL治療の近視への効果

先に結論からいいますと、ICL治療は近視矯正に高い効果が期待できます。基本的には21歳から50歳くらいまでの人が向いており、老眼対策を考慮した度数合わせで55歳くらいの人でも受けられる場合があります。

ICL治療の近視・強度近視(極度近視)へのメリット

ICLにはさまざまなメリットがあります。その代表的なものを挙げてみましょう。

1手入れやメンテナンスが不要

手術後に定期的な検診は必要となりますが、眼の中に入れたレンズは基本的に汚れたりくもったりしないので、コンタクトレンズのような洗浄など日々の手入れやメンテナンスは不要です。眼の中でゴロついたりすることもありません。

2角膜を削る必要がない

下記でも説明しますが、レーシックと違ってICL治療は角膜を削る必要がありません。一度削ってしまった角膜は元に戻すことはできないので、その点は安心です。

3手術は短時間

ICL治療の手術は日帰りで行うことが可能で、両眼で約20分と非常に短い手術です。傷口も小さいので縫合や抜糸の必要もなく、自然に治癒します。

4幅広い矯正範囲

強度の近視に対応するレンズもあり、レーシックの治療範囲を超えた度数にも対応可能です。

5レンズを取り出すこともできる

万が一不具合があった場合でも、レンズを取り出して元の状態に戻すことができます。

6ドライアイを起こしにくい

ドライアイの原因のひとつに角膜表面の三叉神経が傷つくことがありますが、ICL治療の切開は約3mmと小さいため、ドライアイの原因にはなりません。ただし、もともとドライアイの症状がある場合はそれが改善するわけではありません。

7強度近視(極度近視)の治療にも強い

ICLのレンズにはさまざまなタイプがあり、レーシックの適応範囲を超えるような強度近視(極度近視)の人でも受けることができ、手術後の視力は格段に良くなることが期待できます。

レーシックは角膜を削って近視や乱視を矯正するので、矯正の幅に限界があります。要するに一定以上の強い近視や乱視を矯正することができません。

それに比べてICLはレンズの度数を上げることで矯正するので、基本的に限界はありません。なのでレーシックの適応範囲を超える強度近視(極度近視)の人でも受けることができるのです。

ICL治療の近視・強度近視(極度近視)へのデメリット

一方、ICL治療のデメリットとしては費用の問題が挙げられます。これは保険適用外の治療であるためやむを得ないことでしょう。
また、眼内部の手術のため、確率は低いとはいえ感染症を合併するリスクはあります。レンズの種類によってはごくまれに白内障を誘発する可能性も完全には否定できません。

ICL治療にかかる費用と期間

ICL治療は保険適用外で自由診療のため、クリニックによって設定金額はさまざまです。度数や乱視の有無によっても変わる場合があり、平均すると両眼で50万円から80万円が相場のようです。

治療を受ける際に必要な検査内容や術後検診の回数など、治療以外の条件でも金額が変わりますので、それぞれのクリニックに確認が必要です。

ICL治療そのものは日帰り手術なので1日で終わりますが、初診から手術前の適応検査やレンズの発注期間、手術後の定期検診に要する期間もあります。治療期間もそれぞれのクリニックに確認することをおすすめします。

そもそも近視とは

ピントが合わなくなってしまう状態

近視とは、網膜にピントが合わなくなってしまう状態のことを言います。
人間の目はカメラと同じような構造で、目に入った光が角膜と水晶体で屈折し、網膜にピントが合うことで、像として映し出します。その像が視神経を通して脳に届いて初めて、見えているものを映像として認識するのです。
近視の場合は、網膜よりも手前でピントが合ってしまうことにより、遠くのものほどぼやけて見えにくくなります。

コンタクトレンズ

眼鏡以外の選択肢として、コンタクトレンズを装着することでも近視をカバーすることができます。コンタクトレンズは角膜の表面に直接乗せることで視力をサポートする医療用具で、素材によってソフト・ハードなどの種類があります。見た目などの問題などから眼鏡をかけたくない人や、左右の視力に差がありすぎる方に適しています。

コンタクトレンズで気を付けること

コンタクトレンズは医療用具であり、眼科医の指示に従って使用することが大切です。
例えば、コンタクトレンズは目にとっては異物であるため、着けたまま寝てしまうNG。着けたままだと角膜が酸素不足になり、感染症などのリスクが高まります。装着時間は1日12~16時間が目安です。
また、レンズを交換する期限を守るのも大切です。1dayなら1日で使い捨て、2weekなら開封から2週間後には交換しましょう。
そのほか、定期的に健診を受け、レンズが自分の目に合っているかをきちんと確かめるようにしてください。

近視の原因とは?

遺伝や近くでものを見すぎることが、近視の原因と考えられています。
目の成長過程で起こるとされており、眼軸と呼ばれる眼球の奥行きが伸びすぎてしまうと、近視になってしまうのです。
赤ちゃんは生まれた時だと遠視のような状態で、ほとんどはっきりと見えていません。それから体や脳が成長するのに合わせて、眼球や角膜なども成長します。この時に眼軸も伸びるのですが、生活環境や遺伝によって眼軸長(がんじくちょう)が長すぎる状態になることも。網膜の手間でピントが合うことによって、近くのものはよく見えても、遠くがぼやけてよく見えないという状態になるのです。

また、近視のリスクが高いポイントとして、下記があります。

  • 親も近視
  • 外であまり遊ばない
  • 寝る時間が遅くになっている
  • 睡眠時間が短い
  • 本を読む時、30cmの距離で読んでいる
  • スマホやテレビゲームなど、画面を1時間以上続けている

ごくまれなケースとして、3歳ごろから近視だと確認されることもあります。この場合は他の疾患もあると考えられるので、もし子供が近視ではないかと感じた際は、早めに病院で相談したり、検査を受けたりしたほうが良いでしょう。

近視を対策するには

近視の進行を抑えるには、いくつかの対策があります。

正しい姿勢を保つ

学校での授業中やデスクワーク中など座る時間が長い時、正しい姿勢を心がけてみましょう。姿勢が悪いと近視が進む可能性があり、左右の目で視力に差が出るリスクも起こりえます。暗いところで本を読むのも、あまり目に良くありません。
本を読む際は、30cm以上離して読みましょう。

明るさは300ルクス以上

照明をつける場合、明るさは300ルクス以上が必要とされます。キッチンや洗濯などの家事をする際に必要な明るさです。LED電球であれば700~1000ルーメンを。白熱電球を使っている場合は40~60Wほどの明るさが丁度いいぐらいです。
電灯は昼光色と電球色があり、電球色は暗く感じることがあります。もし電灯を選ぶのであれば、昼光色か昼光色と電球色のミックスを選ぶと良いでしょう。

目は適度に休める

長時間スマホやパソコンを見続けたり、本を読み続けたりなど近くをジッと見続けると、毛様体筋と呼ばれる筋肉が緊張したままになってしまいます。毛様体筋はピントを合わせるための大切な筋肉です。長時間緊張したままだと、筋肉疲労を起こします。近視を進行させてしまう原因の1つです。
特にスマホや携帯ゲーム機の場合は画面が小さいため、10分以上見続けるだけでも負担がかかってしまいます。

もし学校の授業や仕事など、長時間近くを見続ける場合は、1時間ごとに10分の休憩をはさむようにしましょう。テレビやパソコンの場合は30分以上見ず、適度なタイミングで目を休めるようにするのが大切です。

ゲームをする場合は、1日30分~60分以内にするのが良いでしょう。1日30分でも、毎日続けていると目に負担をかけ続けることになってしまいます。1日30分~60分以内は難しいという場合は、せめて目を休める時間を作ってください。1時間ごとに休憩をはさむのもそうですが、ゲームをする日としない日を分けるという方法もあります。

時々遠くを見るようにする、まばたきをするなどもしてみましょう。蒸しタオルを使って目を温めて、血行を良くする方法もおすすめです。

コンタクトレンズによる失明事例

視力矯正のためにコンタクトレンズを使用している人は多くいますが、使い方を間違えたりメンテナンスを怠ると病気になるばかりではなく失明してしまう恐れもあります。

ここではコンタクトレンズによる失明事例を紹介しますので、どういう場合に失明リスクがあるのかを知った上で正しい使用方法やその他の治療法を選択するようにしましょう。

感染性角膜炎

角膜とはいわゆる黒目の部分であり、カメラでいうとレンズにあたる非常に重要なものです。

この角膜は通常涙に覆われており、外部からの刺激や病原体の侵入から守られています。

感染性角膜炎とはその角膜に細菌や真菌(かび)などが感染し、炎症を起こす病気のことをいいます。

コンタクトレンズの使用によって感染リスクが上がるとも言われている病気であり、角膜が傷ついている状態であれば病原体に感染しやすくなります。

目の痛みやゴロゴロ感、充血、涙が出る、まぶたが腫れる、黒目が白くなるなどの症状が出るものであり、放置していると角膜潰瘍を起こしてしまい視力が低下したり、最悪のケースでは失明に至ってしまいます。

ワンデータイプも意外と危険?

コンタクトレンズを使用している人たちのイメージとしては、「ワンデータイプなら使い捨てだから最も衛生的で安全だろう」と思っている方が多いでしょう。

しかし一部医師の間では、ワンデータイプが目のトラブルを引き起こしやすい、と言われている現状もあるのです。

コンタクトレンズを原因として失明している症例について、世界的に見ると実はワンデータイプを使っていた方が多いそうです。

多くの原因は「正しく使っていない」という現実があり、もったいないからと言ってずっと入れっぱなしにしたり、薬液に浸けたので1週間使っていました、など決められた使い方を守らない傾向があるようです。

衛生的に使うためのワンデータイプのメンテナンスを怠り失明するなど本末転倒な結果なので、衛生管理がしっかりできないような人は違った矯正アイテムや矯正治療を行うことがよいでしょう。

カラコンの取り扱いにも注意

ファッションアイテムとして使用されることが多いカラーコンタクトレンズですが、多くの失明事例が存在するという事実があります。

空気中や水道水などに生息する病原菌に感染するアカントアメーバ感染症のような病気や酸素透過率の低いレンズを使用することにより起こる角膜びらんなどを原因として、目に異常が出たり失明するケースがあります。

最近ではインターネット上でも簡単に購入することができてしまうので、眼科を受診せずに使用する場合には相応のリスクが伴いますので注意するようにしましょう。

また、カラーコンタクトを使用する上で最も怖いのがレンズの不備です。

1度目は違和感なく使えたのに2度目に激痛が走り涙が止まらなくなったなどの症例では、コンタクトレンズの淵から色素がはみ出ていたという事例もありますので、必ず眼科で受診をしてから安全なものを購入するようにしましょう。

レーシックができない場合

資料矯正のための治療法として一躍有名になったレーシック手術。

目の表面にある角膜をレーザーで削り、角膜の形状を変えることにより近視や遠視・乱視などを矯正する屈折矯正手術のことをいいます。

メガネやコンタクトレンズを使用して視力矯正を行っている人は裸眼で見える喜びを得られる治療法ということで選択する人も多くいるレーシックですが、手術が受けられないというケースもあります。

レーシックができない原因

近視の度数が強い

角膜の厚みなど個人の目の状態にもよりますが、近視の度数が強すぎるとレーシック手術を受けられない場合があります。

レーシック手術を受けられない理由としては、近視や乱視が強すぎる人の場合は角膜を深く削らなければいけなくなるため、目の安全を保つことができないからです。

目に病気がある

目に病気を抱えた状態でレーシック手術を受けてしまうと、術後の経過が思わしくないなどで病気を悪化させてしまう危険性が伴います。

そのため目の病気を治療している最中であるなどの事情がある方は、必ず医師に相談をするようにしましょう。

また、極端に角膜が薄いようなケースについてもレーシック手術が受けられない可能性があります。

その他身体的事由

目以外にも全身に疾患がある場合、目の病気と同様に術後の経過が思わしくなかったり病気を悪化させてしまう可能性があります。

そのため持病を持っている方については必ず事前に相談をするようにしましょう。

また、妊娠中や不妊治療中の方、授乳中の方についてはホルモンバランスの変化により正確なデータが取れない、または感染症予防の薬を服用できないといった理由からレーシック手術を受けられない可能性があります。

また、眼球が成長過程にある18歳未満の場合、手術後にも近視が進む可能性があるためレーシックを適用できないことがあります。

特定の職業に就いている

格闘家やパイロットなど、角膜の強度が下がることにより業務に支障が生じる恐れがあるケースについても、レーシック手術が適用できない場合があります。

これらのケースでは医師に相談し、別の矯正方法を選択する方がよいでしょう。

レーシックができない場合の解決策

ICL治療(眼内コンタクト)

レーシックが受けられない方であってもICL治療であれば受けられる可能性があります。

ICL治療は目の中に直接レンズを入れるため裸眼状態で生活できるようになる治療法で、手入れやメンテナンスが不要などのメリットがあります。

治療は保険適用外のため費用は高額になってしまいますが、コンタクトレンズのランニングコストを考えると回収可能な範囲の金額で受けることが可能です。

レーシックが受けられない方については、ICL治療を検討してみてはいかがでしょうか。

現状の矯正アイテムを使い続ける

メガネやコンタクトレンズなど、現状使用し続けている矯正アイテムを使い続けるということも無難だと言えるでしょう。

ただし、コンタクトレンズは使用方法を確認し、正しい装着時間や使用日数などを守るようにしましょう。

目を大事にするために引き続きの使用を選択しても、目の病気や失明に至ってしまっては本末転倒です。

特にコンタクトレンズを使用する場合は定期検診にきちんと通うようにしましょう。

どれくらいでメガネが必要になるか

もし学校で教室の後ろから黒板の字を見る場合は、0.7以上の視力が必要とされます。一番前の席で見る場合も、0.3以上の視力が必要です。

普通自動車運転免許証でも、同じく0.7以上の視力が必要です。今後免許を取る予定がある、今のメガネでは0.7以上の視力にならないという方は、メガネの購入や買い替え、レンズ交換を検討しましょう。
特に裸眼での視力が0.3未満の方は、メガネが必要となります。

メガネはかけたほうが良い

近視の進行が不安でメガネをかけたくない、という方もいるでしょう。しかし、見えにくいからと言って目を細めることを続けていると、より近視を進行させてしまうかもしれません。不安な場合は、眼科に相談してみましょう。

眼科でメガネを処方してもらう場合は、まず目の検査を行います。その後に問題がなければ、処方箋が交付されます。これはメガネ処方箋と言い、メガネが必要と判断されると渡される処方箋です。メガネのお店に持っていくことで、書かれた数値をもとにしたレンズを注文できます。

メガネのメリット

メガネはコンタクトレンズと比べて付け外しが簡単で、特別なケアもないのがメリットです。レンズが汚れた際は拭かなければいけませんが、時間はあまりかかりません。

ただ、ゴミやホコリが付いた状態で乾拭きしてしまうと、レンズに傷がついてしまいます。レンズを拭く際は、水でゴミやホコリを洗い流してからが良いでしょう。

メガネのデメリット

メガネのデメリットとしては、曇ってしまうことが1つ挙げられます。曇ると視界が悪くなってしまうので、人や物にぶつからないよう気を付けなければいけません。

また汗をかいたり激しい運動をしたりすると、フレームがずれてしまいます。運動用のメガネでなければ何度も位置をなおさなければいけず、それが面倒だと感じてしまうでしょう。

中には、メガネで顔の印象が変わるため、かけたくないという人もいます。

裸眼で生活したいならICLがおすすめ

メガネだと曇ったり顔の印象が変わったりするからかけたくない。コンタクトレンズだと、毎日の付け外しが面倒。そのような場合は、ICLのような視力の矯正治療を検討するのも良いでしょう。費用はかかりますが、裸眼で生活できて手入れの必要がないというのは、大きなメリットと言えるでしょう。

もし視力の矯正治療を考えるなら、複数のクリニックを比較し相談してみるのがおススメです。費用やサポート面などを確認したうえで、治療をするかどうかを決めるのも大切なポイントの1つです。

高品質なICL治療が受けられる
東京のクリニック2選