公開日: |更新日:
ドライアイとは、目を守るために必要不可欠な涙の量が不足したり涙の質バランスが崩れてしまうことにより目が乾き、涙が目に均等に行き渡らなくなってしまう病気です。
ここでは、そんなドライアイのリスクについて紹介・解説していきます。
ドライアイは目が乾いてしまう病気だと解説しましたが、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
ここではドライアイのセルフチェックやメカニズム、原因と予防法について紹介します。
ドライアイかどうかは、自身の目の状態や症状から大まかに把握することができます。
具体的には、次のような症状をお持ちの方で、より多くあてはまる場合はドライアイであると判断できるでしょう。
なお、以上のような症状はドライアイではない方でも起きうる症状です。
上記の項目により多くあてはまり、ドライアイが疑われる方はできるだけ早く眼科を受診し、点眼薬(目薬)などを処方してもらうようにしましょう。
ドライアイは目に潤いを与えてくれる涙が目の全体に広がりにくくなってしまうことで起こる病気です。
通常、目の表面全体は涙で潤っていることが一般的ですが、さまざまな原因により涙が広がりにくくなると目の表面の細胞が傷つきやすくなってしまいます。
目の表面には痛みを感じるような神経が密集しているため、細胞が傷ついてしまうと乾燥を感じやすくなります。
ドライアイを引き起こす原因には、次のようなものがあります。
コンタクトレンズは目の表面を覆う形で装着するため、裸眼の状態よりも涙が浸透しにくくなり乾燥しやすい状態になります。
コンタクトレンズを使用している方で、目がゴロゴロする・充血するなどの症状が出る場合にはドライアイを疑いましょう。
仕事でパソコンと長時間向き合う方や、プライベートでスマートフォンを長い時間見続けるような方はドライアイになりやすいと言えます。
特に小さい文字を見たりゲームに集中する場合、まばたきの回数が減ってしまい目が乾きやすくなってしまいます。
冷房や暖房などの空調設備を自宅やオフィスで長時間使用するような方についてもドライアイになるリスクがあります。
無防備な顔付近に空調の風があたり続ける環境がある場合、目が乾きやすくなりますので注意しましょう。
レーシック手術は角膜をレーザーで削り、視力を向上させる治療法・手術です。 ほとんどの場合で一時的に知覚低下が生じてしまい、術後3か月から半年程度は合併症としてドライアイになってしまいます。
一定期間が経過すると改善されることが多いですが、人によっては長期にわたって改善されない場合もあるので注意しましょう。
睡眠不足や運転をする機会が多い方、旅行や出張で航空機やホテルなどをよく利用される方はドライアイになりやすい傾向にあります。
日常的に目に不快感を感じてしまう場合、ドライアイである可能性が高いです。
春に多い花粉症ですが、目がかゆくなったり充血・涙が出るといった症状が起こります。
しかしドライアイでも同様の症状は見られ、ふたつの病気が合併しているという場合もあるので注意が必要です。
本格的にドライアイであると感じる場合は眼科への受診が最優先ですが、「ドライアイではないけど、今後もドライアイになりたくない!」という方は日常生活を送る上で予防を意識することにより防げる可能性があります。
特にドライアイの原因の多くは目の疲れからくると言われており、普段はとろみのある涙が疲れると水っぽくサラサラとしてしまい目が乾きやすくなります。
まずは日常生活を見直すことにより、ドライアイになる原因を予防することからはじめてみましょう。
ドライアイの原因になる疾患であるマイボーム腺機能不全。
この疾患になってしまうと、目を保護するために必要な涙がきちんと目全体に行き渡らず、ドライアイを引き起こしてしまいます。
ここではそのマイボーム腺機能不全について解説していきます。
涙は99%の水と1%の脂から構成されていますが、その水分が蒸発しないために一層薄く脂の層がのっています。
その脂を分泌する器官がマイボーム腺とよばれるものであり、まつ毛の生え際に位置するマイボーム腺が細菌感染などによって詰まってしまうと、涙の中の脂分バランスが崩れて目が乾きやすくなったり涙目、炎症になったりという症状を引き起こします。
このような症状がマイボーム腺機能不全と呼ばれます。
また、このような脂が足りないようなドライアイにおいては、点眼治療で改善しづらい場合が多いです。
マイボーム腺から分泌される脂の量が少なくなってしまうと、涙自体の量は正常であっても乾燥感や異物感などが残るドライアイになってしまいます。
先ほど記した通りですが、脂が少ないタイプのドライアイでは点眼治療で改善が難しいことが多いため、注意が必要です。
マイボーム腺の感染や脂のつまりが発生した場合、しこりになり時には炎症を伴いものもらいとなってしまう場合があります。
菌が感染してものもらいになってしまっている場合、放っておいても改善することがなく点眼薬などの薬を用いなければ治らない場合がほとんどです。
マイボーム腺機能不全の治療法はいくつかありますが、中でも比較的簡単に行えるものが温罨法(おんあんぽう)です。
これは目の周辺を温めたタオルなどでしっかりと温め脂を溶かし出すもので、毎日継続的に行うことで脂の詰まりを解消するための治療法です。
また、他にも眼瞼清拭(リッドハイジーン)と呼ばれる治療法もあり、これは汚れたマイボーム腺の脂の排出を促進し、詰まりの除去やマイボーム腺周辺の細菌量を減少させるために行います。
温罨法と併せて行うと効果が高まると言われており、自宅などで比較的簡単に行える治療法となっています。
それでも症状の改善がされない場合、やはり一番効果があるのは病院を受診して薬を処方してもらうことがよいでしょう。
近年では診断機器も進歩しており、治療法についても重症度に合わせて組み合わせや選択が行えるため、さまざまな薬によって症状の改善を期待することができます。
症状や目の状態は人によって違いがありますので、不安に感じた際には眼科を受診するようにしましょう。