公開日：2020年9月16日｜更新日： 2020年9月16日

ICL治療とPRKとの比較

レーシックと同じレーザー照射プログラムで視力矯正を行うPRK。フラップをつくらないことから目の周辺に衝撃が加わってもフラップのずれやシワが起こりにくい施術です。ここではICL治療と比較して、どういったメリットデメリットがあるのかをまとめています。

施術の方法	PRK	ICL治療
施術の方法	レーザーで角膜の屈折率を矯正する	眼の中に眼内コンタクトレンズを挿入する
メリット	・角膜フラップがずれない・角膜が薄くても可能・ドライアイのリスクが少ない	・角膜を削らない・角膜が薄くても可能・ドライアイになりにくい・重度の近視や乱視改善にも対応・取り外しが可能
デメリット	・角膜を元に戻すことができない・術後に視力が戻る場合もある・角膜が濁る可能性がある	・費用が高い・ハローグレアや度数ずれなどの可能性がある

ICL治療が優れている点とは

ICL治療はきつい近視や乱視でも改善が期待できるだけではなく、角膜が薄い人でも対応できます。対してPRKは施術後に角膜をもとに戻せないほか、その後の生活によっては視力が戻ってしまう可能性があります。
また、気軽にできるわけではありませんが、問題があれば取り外しができるのも大きなメリットのひとつです。角膜を削らないので、色の明暗や濃淡など見え方についてその質が低下するリスクも少ないといわれています。

そもそもPRKとは

PRKは角膜にレーザーを照射して近視や乱視や遠視の改善するための治療法です。レーザーで角膜の表面にある上皮細胞を除去し、その下にある角膜実質という部分に近視や乱視や遠視を矯正するためレーザーを照射します。
レーザーを使用するレーシック手術と異なる点は、角膜が薄くても対応できるところです。また、格闘技やサッカーや野球など目に衝撃を受けるリスクが高いスポーツをする方にも有効といわれています。
デメリットは取り除く角膜上皮が再生するまでの時間や安定するまでの時間、痛みや見え難さが伴う点です。また、ヘイズという角膜の濁りが生じる場合もあります。

PRKの費用／治療期間

費用は病院によって変わります。相場は片目で約11～21万円程度、両目だと片目の料金の2倍程度が目安です。ただし、病院の中には両目の施術を受ける場合、治療費を安く設定しているところもあります。
また、手術代金以外にも費用がかかるため、チェックしておきましょう。手術前後の精密検査や診察や薬代も含んだ料金なのか、別途必要なのかで金額は大きく変わります。

手術自体は10～20分程度ですが、当日は目の検査や点眼などの準備も含まれるため1時間程度かかる場合も。ただ、手術当日は入院しなくてもよい病院が多く、終了すればそのまま帰宅できます。
しかしPRKは角膜上皮という部分を取り除く手術です。再生して安定するまでは数日～数ヶ月かかる点は注意してください。また、病院にもよりますが術後検診も必要ですからトータルの治療期間は半年程度になることもあります。